今年も終わり・・・のエンジン分解

さて今年も残すところあと数日、当店も12月28日から年末年始休暇となります。
1299パニガーレのエンジンオーバーホールですが既に終了しオーナーさんの元へ届けられ調子良く走行しております。
で、その一部を。
ピストンはこんな感じで最初にスリーブに挿入した状態からクランクケースにセットしていくという・・・
なんといっても超ショートストロークエンジンですから以前のシリンダー部分はクランクケース内にすっぽり入り込んだ部分になってしまいます。

ちょっとこのドライブシャフトのベアリングをバイクに使用しているのは初めて見ました。
自動調芯ころ軸受けタイプ(テーパーローラーが抱き合ったような形状)で軸が動くタイプですね。
強大なエンジンパワーをスプロケットに出力する場所なので捩れの力を少し逃がすためにこのベアリングを使用したようです。

ケースを合わせたらその後、シリンダーを押し込みます。
冷却水が直接シリンダーライナーにを冷やすウエットタイプですのでライナーにはOリングがセットされます。
押し込む特このOリングに傷を付けない様に慎重に・・・ここでも特殊工具が必要。

もう色々な所は専用工具使いまくりです。
でないとこのようなドライブギアにかなりのトルクを掛けれません。中途半端な状態で20kg/mなんて掛けると危険でもありますしね。

バルブタイミングは今までのドゥカティのようにタイミングベルトは使われていませんので全く違います。
・・・・と言いますか、調整というよりタイミングの冶具をセットして組むだけ。
タイミングチェーンはオートテンショナだし可変プーリーなんてないし。

クラッチドラムはケースカバーを使用するこんな感じの工具。
スリッパークラッチですし、ここもかなりのトルクを掛けますからしっかりした押さえがないとね。

エンジンが完成したらエンジンに車体の各部パーツを取り付けていきます。
エアボックス(フレーム)・ステムやフォーク、スイングアームと・・・
何が大変ってやはり電装ですかね。今時のバイク、電子制御てんこ盛りですからハーネス・各センサーなど所狭しと付いています。
パニガーレの場合はエアボックス(フレーム)サイドに電装パネルが設定されていてギッチリと。
更に続きます。
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